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まるで紫のじゅうたん!京都の山里・久多に咲く北山友禅菊

京都市最北端の山里、久多地区では、夏になると紫色のじゅうたんのような美しい光景が広がります。その正体は、地元で「北山友禅菊」とよばれているキク科の植物の花です。8月の風物詩として、人気の観光スポットになっています。


京都・北山友禅菊は見ごろでした 2016/8/6 京都市左京区久多

北山友禅菊 | Facebook
北山友禅菊の管理者である、久多花卉組合が発信。
今年、2023年夏も、開花情報が掲載されています。8月初旬、満開!

京都市左京区久多地域の夏の風物詩『北山友禅菊』
北部農林業地域振興協議会(京都市産業観光局北部農業振興センター)

満開の北山友禅菊、まさに、紫のじゅうたん
7月から咲き始め、8月上中旬が見頃となる。

北山友禅菊の畑は大きく分けて、久多内の中の町と宮の町の2か所にある。

北山友禅菊を近くで見ると
野趣のある紫色の「野菊」の仲間。

茅葺屋根の民家近くの花畑
久多地区には、かやぶき屋根の民家が残っている。
ここは特に人気のある写真撮影スポット。

休耕田を利用して栽培
住民の高齢化のために耕作されなくなった田んぼに北山友禅菊を植えている。

人気の撮影スポット
見頃には、アマチュア写真家が多数訪れる。

北山友禅菊 摘み取り園(無人)
10本200円で摘み取りできる。(2018年の情報)
おみやげ用の切り花も売られている。

「北山友禅菊」とは?

キタヤマユウゼンギクの名は愛称で、久多など京都市北部の北山地域で咲くチョウセンヨメナを品種改良して生まれた。地元の女性中心の「久多花卉(き)組合」が、休耕田で栽培している。
出典 47NEWS(京都新聞)

久多地区にはもともと自生していたが、1996年から休耕田で栽培されるようになり、現在に至る。

北山友禅菊を育てる地元農家の方々
女性中心のグループ!

京大農学部や市の協力で
一本に五つ以上の花をつけるよう品種改良した
キク科のチョウセンヨメナを北山友禅菊と名付けたそうです
出典 『里山の休耕田に咲く北山友禅菊』 [八瀬・大原・貴船・鞍馬]のブログ・旅行記 by はんなりさん - フォートラベル

なお「ユウゼンギク」という和名の種は、キク科シオン属の別種である。
チョウセンヨメナの花がユウゼンギクに似ており、京都をイメージする「友禅」と京都北部を意味する「北山」を組み合わせて「北山友禅菊」という愛称となった。

朝鮮嫁菜(チョウセンヨメナ) - 花図鑑
いわゆる「野菊」の外来種。学名は Aster (Miyamayomena) koraiensis
在来種のミヤマヨメナ(ミヤコワスレの原種)に近縁といわれる。

京都北山友禅菊情報 久多の里

久多に関するリンク

久多 - Wikipedia

きょうも久多日和 京都市最北の山里から
久多での暮らしを綴ったブログ。2015年8月、北山友禅菊が満開の様子。

久多里山協会
Cafeいのしか村で、北山友禅菊や里の草花を素材に使ったアートフラワー展を開催中。

久多の里 オートキャンプ場

いこいの里・久多キャンプ場〈施設案内・料金等〉

アーカイブ

山里に紫のアクセント 京都・久多で「北山友禅菊」見頃 : 京都新聞
京都新聞 2016年8月3日の記事。

北山友禅菊、かやぶき映え 京都・左京の久多で見頃 : 京都新聞
京都新聞 2014年8月15日の記事。

紫の花つながり

おいしい!食用菊(刺身に付いているのはタンポポではない)
紫色の菊の花といえば、食用菊の「もってのほか」(延命楽)がよく知られている。

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本当に青いバラはまだなくて、「ブルーローズ」と呼ばれるのは紫色のバラのこと。


2023/08/02 更新 2020/09/30 NAVERまとめから移行