山形県米沢市の伝統工芸品「笹野一刀彫」。モチーフとして代表的な鷹や鶏のほかに、年始にだけ市内で売り出される「笹野花」という独特な木彫りの造花があります。
米沢の伝統工芸品「笹野一刀彫」とは
笹野一刀彫 - Wikipedia
↑笹野一刀彫の代表的な鷹のモチーフ「お鷹ポッポ」
“近世後期には、上杉鷹山の産業振興策の一環で、農民の冬季の副業として笹野彫を奨励し、その伝統が現在まで続いた結果、少数の工人と共に農家の副業として製作されている”
「お鷹ポッポ」は、上杉鷹山公にあやかって作られるようになったといわれる。
笹野一刀彫の主なモチーフ
写真中央にあるのが、笹野花(けずり花)
「笹野花」とは
笹野花
コシアブラの木を削って造る、独特な造花。
笹野一刀彫のモチーフの一種。
米沢市内の笹野で、年始にのみ売り出される。
生花のない冬の間、神仏のお供え用として先祖供養に用いられてきた。
笹野花の花束
これを花瓶に生けて(?)仏壇や神棚に供える。
意外にカラフルな色使い。
『笹野一刀彫り』職人による『笹野花』作り
“『チヂレ』と呼ばれる小刀でコシアブラの木を削ると、木の肌がらせん状に渦を巻いて直径15cmほどの菊のような花ができます。赤や黄、ピンク色に塗られた花四つと、つぼみに見立てた木片一つをツゲの枝に取り付けて完成。全て手作業の為、1日60個を作るのが精一杯だそうです。”
笹野観音
笹野観音 真言宗長命山幸徳院笹野寺 十七堂祭
米沢市笹野の「笹野観音」(千手千眼観世音菩薩)
1月17日の「十七堂祭」の際に、門前の出店で笹野花が売り出される。
十七堂祭の「花の舞」
笹野花を、舞をもって献ずる。
本尊壇に、笹野花が供えられる。
花小屋
十七堂祭では、笹野花や笹野彫が売られる。
笹野花は「火伏せ」になるといわれている。
米沢リンク
上杉治憲 - Wikipedia
米沢では言わずと知れた英雄藩主、鷹山公。「聖君」とも呼ばれる。
俳優・眞島秀和が自身のルーツを辿る米沢オールロケの写真集が完成!
2024/2/13 更新