どこからかフワフワ飛んでくる、なぞの「綿毛」。正体を知りたくありませんか?
白い綿毛のフワフワした謎の物体(生物?)らしい。
↑写真は、姫路市立動物園で展示されているもの。
加茂水族館に実物が存在(?)
山形県鶴岡市の加茂水族館に、白いフワフワの「ケサランパサラン」が展示されている。「天から降って来た宝物として大切にして来ました」とのこと。
「金持ちになる」など、効能書き?もある。
秋に見られるのは、ガガイモの種?
ガガイモの種子
種子に付いている綿毛は「種髪」ともいう。
秋に実が割れて、多数の種子が飛んでいく。
綿毛は大きめで、手のひらに乗るくらいの大きさ。
実が割れた様子
実の中には、綿毛の付いた種子がぎっしり。
フウセントウワタの割れた実と種子
ガガイモに近縁なトウワタ(唐綿)やフウセントウワタ(風船唐綿)も、綿毛の付いた種子を飛ばす。
ケサランパサランがたくさんほしい方(?)には
フウセントウワタの栽培をおすすめしたい。。
ブルースターの実と種と綿毛
青い星型の花で知られる園芸種ルリトウワタ(オキシペタラム、ブルースター)もガガイモ科で、綿毛の付いた種子を飛ばす。
市街地の外来雑草、メリケンカルカヤ?
秋に目立つメリケンカルカヤ
市街地の道端や空き地に多いイネ科の雑草。
関東以西でよく見られる。
秋になると急に茎が伸びて綿毛の付いた種子を多数付ける。これが風に乗って飛んでいく。
メリケンカルカヤ - Wikipedia
北米原産の外来種で、外来生物法により要注意外来生物に指定。
藤原定家の生まれ変わり?テイカカズラ
テイカカズラの割れた実と種子
大きめの綿毛が、晩秋~冬に見られる。
庭木として住宅地でよく植えられているので
この綿毛を見る機会は多いかもしれない。
綿毛の着いた種子
綿毛に比べて種子部分がやや大きく細長い。
テイカカズラ - Wikipedia
茎や葉を切ると白い乳液が出るが、これは有毒なので注意。
「雪虫」?北海道では晩秋の風物詩
実は、アブラムシの一種で「トドノネオオワタムシ」や「リンゴワタムシ」など。
晩秋に羽のある成虫が多数発生して飛び回る。
北海道では冬が来る前の風物詩として有名だが、
飛ぶ雪虫は晩秋に全国各地で見られる。
しろばんば - Wikipedia
“題名の「しろばんば」とは雪虫のこと。
本作品の舞台であり、作者自身が幼少時代を過ごした静岡県の伊豆半島中央部の山村・湯ヶ島では、秋の夕暮れ時になればこの虫が飛び回る光景が見られた。”
ポプラの綿毛?札幌では初夏の風物詩
北海道大学構内のポプラ並木
北海道では6月頃に、ポプラの木からたくさんの綿毛が付いた種子が舞い落ちる。
ポプラ並木の下は、雪が積もったようになる。
果実は蒴果で、種子は小さく柳絮(りゅうじょ)と呼ばれ、綿毛を持っており風に乗って散布される。なお、中国において5月頃の風物詩となっており、古くから漢詩等によく詠み込まれる柳絮だが、日本には目立つほど綿毛を形成しない種が多い。
出典 ヤナギ - Wikipedia
中国では、ポプラなどヤナギ科の樹木の綿毛が付いた種子は「柳絮」と呼ばれる。
「柳絮」飛びすぎ問題
アレルギー症状の原因になるため、北京などの都市では大量の「柳絮」汚染が問題となっている。
在来雑草も負けてない?初夏のチガヤ
群生するチガヤ
古くから日本人に親しまれているイネ科の雑草。
5~6月に穂を出し、真っ白な綿毛になる。
チガヤ - Wikipedia
「茅ヶ崎」「茅野」など、茅(チガヤ)に関係する地名は多い。
夏はアザミ?外来種が増えてきている
アザミの綿毛
タンポポ以外では飛んでくる綿毛の代表格。
アザミ類だけでなくキク科の植物は、綿毛のある種子を付けるものが多い。
アメリカオニアザミ - Wikipedia
夏~秋に見かける大きめの綿毛は、アメリカオニアザミが多いかもしれない。
外来生物法により要注意外来生物に指定されている外来雑草であり、
日本では北海道、本州、四国に分布し、近年急増している。
ハゴロモの幼虫?
葉っぱに乗っている謎の綿毛
実は、ハゴロモ(アミガサハゴロモ)の幼虫。
←綿毛しか見えないアングル。
ただ、幼虫は羽がないので飛ぶことはない。
カメムシ目ヨコバイ亜目ハゴロモ科の昆虫
横から見ると、虫とわかる。
この綿毛はロウ物質でできている。
話題になった新種のハゴロモの幼虫
南米スリナムで発見された摩訶不思議な新種の昆虫Juvenile hopper。バッタのようにジャンプするそうです pic.twitter.com/xiuhZZD1aI
— さいたま改2 (@saitamakita) 2013年10月8日
"planthopper"をバッタと誤訳した記事のせいで、ネット上で一時話題に。
綿毛といえばもちろん、タンポポ
タンポポ - Wikipedia
“多くの種では黄色い花を咲かせ、綿毛(冠毛)のついた種子を作る。”
“在来種は外来種に比べ、開花時期が春の短い期間に限られ、種の数も少ない。”
綿毛は春~初夏に多く見られるが、外来種のセイヨウタンポポは夏~秋にも花や実を付ける。
もともと日本にはいなかったなんて!身近すぎる外来生物
実は、セイヨウタンポポも要注意外来生物で「日本の侵略的外来種ワースト100」入り。
リンク
植物の種子(たね)の図鑑。綿毛のある種子も多い。
「いらすとや」による超シンプルなイラスト。
ケセランパセラン(ドラクエ10)
こちらは白毛でなく、クリーム色っぽい。。
「おむつっこり」の色違いだが、ゲーム内での生息地域が限られていて珍しい。
育てながら癒されよう♫不思議でカワイイ生き物アプリ『ケサランパサラン』 - techjo
なんと、ケサランパサランをペットにできるというiPhoneアプリ。
「マイクに息を吹きかけると反応してくれますよ♫」
ケサランパサラン 「美」と「技」を融合させたフェイスデザイン専門店
ケサランパサランといえば、お店の名前だと思っている女性は多い(?)
2023/3/30 更新、2020/9/30 NAVERまとめから移行